みなさんこんにちは、「宅飲みコーヒー」管理人のとむ(@takunomi_coffee)です。
宅飲みコーヒーとは、コーヒーソムリエの私が自宅で美味しいコーヒーを楽しむための知識や情報を発信するコーヒー専門サイトです。
今回は、クレバードリッパーに興味があるけどまだ購入していない人に向けて、どんな使用感なのかをレビューしていきます。
[no_toc]
クレバードリッパーの商品紹介

クレバードリッパーは、台湾で発明された透過法・浸漬法どちらでも抽出可能な抽出器具。
・コーヒーに拘りたいけど時間がない
・とにかく美味しいコーヒーを楽して飲みたい
・面倒くさがり
カップやサーバーの上に置いた時だけ底面のシリコンボールが上がり、カップに置いておく限り流れ続けます。
このように、気分で抽出法を変えられるのがクレバードリッパーの最大の特徴と言えます。
・透過法・・・コーヒー粉にお湯をかけ続けながら抽出する方法
例:ハリオ、カリタ、メリタ、コーノ
・浸漬法・・・お湯をコーヒー粉に一定時間漬けた後に抽出する方法
例:フレンチプレス、パーコレーター、ハリオスイッチ
クレバードリッパーのサイズ
半透明のドリッパーが定番ですが、最近ではカラーバリエーションが増えてきましたね。
カラーとサイズに分けて解説します。
クレバードリッパーの大きさですが、スモール(S)とラージ(L)の2種類です。
Lサイズ:最大抽出量:約400cc(豆40g/お湯500cc)
Sサイズ:最大抽出量:約210cc(豆20g/お湯300cc)
家で1人分を淹れる機会が多い方はSサイズで十分です。
クレバードリッパー同梱品
作りは単純ですが、同梱品の紹介をしていきます。
①クレバードリッパー本体
カップの上に置くと、中央のボッチが浮き、抽出される仕組み。


②上ブタ
お湯を入れてから抽出までの間、効率よく蒸らし、抽出ができるように蓋をする。

③ドリッパー置き場
抽出されたらドリッパーを借り置きするためのもの

④専用ペーパーフィルター(台形)
専用フィルターではあるが、カリタ台形フィルターなら代用可能。

クレバードリッパーのカラー

べっこう色の透明はオリジナルのカラーですが、最近ではスタバ仕様の桜ピンク、赤、黒が存在しているようです。
今回は、部屋の景観、コーヒー棚に置くことをふまえて、「黒」に決めました。
コーヒー抽出の仕組み
百聞は一見にしかず、ということでしょうか。
なんだかんだ、付属ステッカーが取扱説明書として一番わかりやすかったです。
ハリオスイッチとの違い
同じ浸漬法のハリオスイッチと何が違うのかを検証してみました。
・フィルターの形状
・透過スピード
どちらも最終的にフィルターで透過するのでスッキリした味わいになりますが、
コクを楽しみたい方はクレバードリッパー、クリアな後味を楽しみたい方はハリオスイッチがおすすめ。
クレバードリッパーのメリット・デメリット
クレバードリッパーを使ってわかったメリット・デメリットを紹介します。
クレバードリッパーのメリット
クレバードリッパーのメリットは
・カリタフィルターを代用できる
・紅茶やお茶にも使える
・透過法でも浸漬法でも使える
の3つです。
代用できるフィルターは、カリタの社長も公認。
Lサイズ対応フィルター:カリタ103シリーズ
Sサイズ対応フィルター:カリタ102シリーズ
クレバードリッパーのデメリット
掃除や手入れが少し面倒、と言う点だけ。
逆に、それ以外は不満がありません。
カップの上に置いていないのにコーヒー液が垂れてくるようなら、シリコン・リリースリングの交換が必要となります。
実際にクレバードリッパーを使ってみた
※一人分抽出、クレバードリッパーSサイズ使用の場合
・専用ペーパーフィルター
・コーヒー粉(20g)
・お湯250ml(90度)
・ドリップスケール
・ドリップケトル
挽き目は粗挽きがおすすめ!
自宅にコーヒーミルをお持ちの方は、粗挽き設定で抽出してみるのがおすすめです。
コーヒー豆のメッシュ(粒の大きさ)が大きくなるほど抽出がゆっくりになり、小さくなるほど早く抽出されます。
浸漬法で抽出するなら、じっくりコーヒーエキスが溶け出す粗挽きがおすすめです。
1.フィルターをドリッパーにセット

専用の台形ドリッパーを使いましょう。
カリタペーパーフィルターでも代用ができるので、カリタユーザーの方には嬉しいですね。
2.ペーパーの臭いを消すために湯通し
あらかじめお湯を一回通しておくことで、コーヒー粉の目詰まりも防ぐことができます。
ペーパー全体を濡らすように、周りからお湯をかけていきます。
3.溜まったお湯をカップに落とす

お湯の温度は抽出している間もどんどん下がっていきます。
カップを予熱しておくだけで、温かいコーヒーが約束されます。
4.コーヒー粉をフィルターにセット

細挽きはNGです。粗挽きよりも短時間でコーヒー成分が抽出されるからです。長引いてしまうと雑味が溶け出してしまい、コーヒーがまずくなってしまいます。
5.お湯を注ぐ

Sサイズは150~250ml、ラージサイズは400~500ml目安で注ぎます。
6.お湯を注いでから3分後に抽出開始

よくあるサイトでは4分と記載がありますが、私は3分で切り上げた方が美味しく感じました。
クレバードリッパーの抽出口は狭いので、遅くとも3分半程度でカップに乗せた方がおいしく飲むことができます。(個人調べ)
7.抽出が完了したらカップから外す

350ml抽出の場合、数秒で全部抽出できました。
8.マドラーでかき混ぜて完成

抽出したら、マドラーでかき混ぜましょう。
カップの上部と下部でコーヒー成分の濃度が違うためです。
濃度を均等に合わせることで、まとまりのある味になります。
10秒間かき混ぜ続けると、空気を含ませることができて口当たりがクリーミーになります。
クレバードリッパーのまとめ

クレバードリッパーを紹介しました。
台湾にもお茶文化が根強いため、コーヒーに対する情熱も熱いものを感じました。
オリジナルフィルターの臭みが気になりましたが、カリタフィルター03で代用してみたら気にならなくなり、クリアな味が楽しめました。
いつもハンドドリップ(透過法)で入れている方は、浸漬法で入れてみると新しい発見があるかもしれませんよ。
ちなみに美味しいコーヒーにこだわりたいなら、新鮮なコーヒー粉を手に入れましょう。
一度鮮度が落ちたコーヒー粉は、どんな抽出法を試してもおいしく淹れることができません。
興味のある方はコーヒー豆もチェックしてみてください。
