こんにちは、「宅飲みコーヒー」を運営しているとむ(@takunomi_coffee)です。
自宅で美味しい珈琲を飲むために役立つ情報を発信しています。
今回は、誰でも簡単に作れるコーヒーベースの作り方を紹介します。
飲みたいスタイルに合わせてコーヒーを楽しめる希釈用のコーヒー原液です。
コーヒー本来のうま味成分だけを凝縮して抽出した特濃エキスなので、お湯を足せばアメリカンコーヒー、牛乳と混ぜればカフェオレ、バニラアイスに掛ければアフォガードも作ることが出来ます。
うま味成分を凝縮しているということは、雑味がないクリアなコーヒーということです。
そもそも、なぜうま味成分だけを凝縮させることが出来るのか気になりますよね。
それは、コーヒー成分が抽出されるタイミングが違うからです。
コーヒーのうま味エキスの9割は抽出前半で出きってしまうので、この「抽出のタイミング」を利用して、前半に抽出されるおいしいところだけを抽出しています。
つまり、たとえ冷めても雑味が際立つこともなく、最後の一滴までおいしく飲むことができます。
ペーパードリップで抽出した場合の前半と後半で違いを比べてみると、一目瞭然です。

コーヒーベースの特徴
コーヒーベースのメリットとデメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
①冷めても美味しい | ①作るのが少し面倒 |
②持ち運びができる | ②コーヒー豆の消費が早い |
③アレンジコーヒーが作れる | ③鮮度に味が左右される |
コーヒーベースのメリット
冷めても美味しい
「美味しいコーヒーは冷めても美味しい」と聞いたことがある人もない人もいるかと思いますが、これは本当です。
なぜなら、雑味やえぐみは温度が下がると味覚で感じやすくなるからです。
人間の味覚は、冷たいものより温かいもののほうが味覚が鈍感になり、多少雑味が含んでいても気付きません。
雑味を含んだコーヒーが冷めた時に雑味や渋みが際立ってしまい、胸焼けを起こすこともあります。
つまり、コーヒーベースならば雑味を含まないので、冷めても味が変化(落ちる)ことはありません。
持ち運びができる
コーヒーベースは冷めても美味しいので、マグボトルに入れて外出もできます。
お湯さえ沸かすことができれば、いつでもどこでも淹れたてコーヒーを味わえます。
アレンジコーヒーが作れる
濃いめにハンドドリップしたコーヒー液よりも、濃厚な味わいを持つコーヒーベースがアレンジコーヒーに似合います。
つまり、バニラアイスや牛乳と混ぜても全くコーヒーらしさがブレません。
コーヒーベースのデメリット
作るのが少し面倒
コーヒーベースは抽出量も気にしないといけないので、いつもより作るのが面倒と感じる方が多いです。
「買った方が早いじゃん」という方は、瓶詰めコーヒーベースを買う選択もあります。
コーヒー豆の消費が激しい
通常よりも多めにコーヒー豆を使うので、コスパはいいとはいえません。
鮮度に味が左右される
美味しい成分だけ抽出する方法とはいえ、コーヒー豆の鮮度が古かったらうまみ成分が半減するだけでなく、胸焼けや下痢を引き起こしてしまうかもしれません。
コーヒー豆を通販で買うという選択
コーヒー豆の鮮度が落ちている原因は、焙煎してから時間が経っているからです。
コーヒー豆通販サイトなら、注文した後に焙煎してくれるので、いつでも新鮮な状態でコーヒー豆を受け取ることができます。
気になる方は、コチラから>>
コーヒーベースの作り方
今回は、ペーパードリップでコーヒーベースを作っていきます。
ドリッパーを持ち合わせていない人でも、100均にいけば300円でハンドドリップできるので、是非試してみてください。

コーヒーベースに必要なもの
・コーヒー粉(通常の1.5倍)
・ドリッパー 円錐形
・ドリップケトル
・サーバー(耐熱なら何でもOK)
普段1杯(200ml)にコーヒー豆10グラム使う場合、抽出できるコーヒーベースは100mlまで。
・コーヒー粉 15グラム(中挽き推奨)
・抽出する量 100ml
※1杯10グラム換算
コーヒーベースのレシピ
おいしいコーヒーベースを作る時に押さえておきたいポイントはたった2つ!
①コーヒー豆を1.5倍用意
②抽出する量は飲みたい半分の量
今回使用するのが、「ちょっと贅沢な珈琲店 スペシャルブレンド 」
市販のコーヒー粉でも美味しいコーヒーが作れるのが、コーヒーベースの良いところです。

1カップ(200ml)飲みたいので、コーヒー粉を18グラム用意します。

抽出量を半分の量で止めます。

残りを差し湯で。

コーヒーの香りもたっていて、苦味も甘みもバランス良くておいしい!

コーヒーベースで飲んでみよう【用途別】
コーヒーを飲む用途によって、コーヒーベースの作り方を解説します。
ホットコーヒーで飲む
一番シンプルで、かつ一番おいしい作り方です。
いままで苦くてコーヒーが飲めなかった人でも、おいしくすっきり飲むことができます。
①ドリッパーにフィルターをセット
フィルターの折り方を確認したい方は下のリンクからどうぞ!
▼円錐形フィルターの折り方

▼台形フィルターの折り方


②湯通し

湯通しをしておくと、サーバーを余熱しておくことができるので、コーヒーの温度が冷めにくいメリットがあります。
また、ペーパーの臭いがお湯に流れてサーバーに落ちるので、ペーパーフィルターの臭い移りについても心配いりません。
③コーヒー粉を投入〔1.5倍の量〕

細挽きに挽くことはおすすめしません。
雑味やえぐみが抽出されやすい挽き目だからです。
おすすめは中挽き〜粗挽きです。
これは、雑味が抽出され始めるタイミングを少しでも遅くするためです。
▼コーヒー粉を入れたあとは、ドリッパーを軽く叩いて表面をならしておくと均等に抽出されやすいです。

④蒸らし(1投目)
この時にコーヒー粉が膨らまない時は、コーヒー豆が新鮮でない可能性があります。


⑤蒸らしができたら細い線で注ぐ

注湯は3投目、時間は1分半程度におさまるように100ml抽出目安

⑥100ml溜まったら、すぐにドリッパーを外す

ここで注意したいのが、「欲張らない」こと。
「コーヒー粉がもったいない!もうちょっと淹れちゃえ!」と思う気持ちはわかりますが、もったいないですがドリッパーを外してしまいましょう。
⑦150~200ml熱湯を注いで濃さを調整する

マドラーでかき混ぜて完成!

翌朝ホットで飲む
翌朝に飲みたい場合は、急冷させてからラップをかけて冷蔵庫保存しておくと、鮮度が維持されて熱湯を注げばまるで淹れたてのようなコーヒーをのむことができます。
①急冷する【重要】
ボウルに氷水をはり、サーバーごと冷やしてください。
コーヒーの味が劣化するのは「熱」が原因だからです。
熱は味を劣化させてしまうので、少しでも雑味が出るのを防ぐために急冷を行います。

②ラップをかけて冷蔵庫で保存

翌朝・・・

③カップに熱湯を入れて余熱

④カップにコーヒーベースを移す

⑤飲む直前に熱湯を注ぐ

⑥カップをかき混ぜて完成

カップに注いだときの温度が50度位しかなかったので、ぬるいと感じる方は冷蔵庫から取り出したら湯煎でサーバーごと温めてあげるといいかもしれません。

カフェオレを飲む〔アイス〕
カフェオレを飲むときは、冷蔵庫から取り出して牛乳に掛けるだけ!
コーヒーベースは濃度を濃く抽出しているので、牛乳と混ぜても苦味がブレません。
①牛乳をグラスに注ぐ
②氷を数個入れる
③氷の上にコーヒーベースを注ぐ
完成!
カフェオレを飲む〔ホット〕
簡単に済ませたいなら、牛乳をレンジでチンして、暖めたコーヒーベースを注ぐだけで完成です。
余裕がある人は、ミルクパンで牛乳を温めた後にコーヒーベースを入れるのがおすすめ!
自家製カフェオレを作るとき、
マグカップに牛乳とコーヒーを入れてレンチンするよりも、小鍋に混ぜて熱した方が断然おいしい😂味がなじむというか、コクが出るというか…🧐
今度ちゃんとしたミルクパンを買おうと思います😇#カフェオレ pic.twitter.com/HeHsmeEiod
— とむ☕️宅飲みコーヒー (@takunomi_coffee) July 13, 2020
味がなじんでまとまりのある味わいになります。
アイスにかける(アフォガード)
バニラアイスの上にコーヒーベースをかけるだけ!
かんたんでしょ?

以上、コーヒーベースの作り方を紹介しました。
それでは今日も素敵なコーヒーライフをお過ごしください。
宅飲みコーヒーのとむ(@takunomi_coffee)でした。
Have a nice drip!