こんにちは、「宅飲みコーヒー」を運営しているとむ(@takunomi_coffee)です。
自宅で美味しいコーヒーを楽しむための情報を発信しています。
蒸らしでコーヒーが膨らまない共通点
・豆を常温保存
・保存期間が長い
・粉の量が少ない
・浅煎りすぎる
・お湯の温度が低い
・粉の状態で購入
・市販(スーパー)の豆当てはまる方は、要チェック。
膨らみは鮮度のバロメーターなので、
モコモコさせたい人は頭の片隅に置いておくといいかも😌 pic.twitter.com/7JkKfi6neg— とむ☕️宅飲みコーヒー (@takunomi_coffee) November 7, 2020
ハンドドリップでお湯を注いだ瞬間、
コーヒー粉がふわっと大きく膨らむ。
あの瞬間、気持ちいいですよね。
結論からいうと、コーヒーが膨らむかどうかは淹れ方だけでは決まりません。
かなり大きいのが、
豆の状態です。
モコモコした膨らみを出しやすくしたいなら、僕ならまず、
焙煎からあまり時間が経っていない深煎り豆を、自家焙煎店などで豆の状態で購入する
↓
必要な分だけ飲む直前に挽く
↓
適切な温度のお湯で蒸らす
という条件から試します。
コーヒーが膨らむ主な原因は、焙煎によって豆の内部に生じた**二酸化炭素(CO₂)**です。
時間が経つにつれてCO₂は少しずつ豆の外へ抜けていきます。
さらに豆を粉にすると表面積が一気に増えるため、ガスも抜けやすくなります。
そのため、
どんなコーヒーを、どんな状態で買い、どう保存していたか
がブルームの大きさに関係します。
コーヒーが膨らまない7つの理由
「お湯の注ぎ方を変えれば膨らむ」
と思われがちですが、それだけではありません。
主に考えられる原因は次の7つです。
①常温で長く保存している
②保存期間が長い
③コーヒー粉の量が少ない
④浅煎りの豆を使っている
⑤お湯の温度が低い
⑥粉の状態で購入している
⑦スーパーなどで購入した粉を長く保管している
順番に見ていきましょう。
1|常温で長く保存している
コーヒー豆を、
開封した袋のまま常温で長期間保存
していませんか?
コーヒー豆は焙煎後も少しずつ変化しています。
豆の内部に残っているCO₂は時間とともに放出され、同時に空気中の酸素や湿気などの影響も受けます。
そのため、
開封した豆を空気に触れやすい状態で置いておくほど、膨らみは小さくなりやすい
です。
ただし、
「常温保存だからダメ」
という意味ではありません。
短期間で飲み切るのであれば、密閉して常温保存する方法もあります。
大切なのは、
- 空気
- 湿気
- 高温
- 光
をなるべく避けることです。
袋の口をしっかり閉じる
または
密閉容器へ入れる
↓
直射日光や高温多湿を避けて保存
2|保存期間が長い
最もわかりやすい原因のひとつです。
焙煎したコーヒー豆にはCO₂が含まれていますが、
保存している間にも少しずつ外へ抜けていきます。
そのため、
同じ豆でも、
焙煎から数日
↓
数週間
↓
さらに長期間
と時間が経つにつれて、ドリップしたときの膨らみが小さくなることがあります。
これは必ずしも、
「飲めない」「まずい」
という意味ではありません。
ただ、
モコモコと大きく膨らむブルームを楽しみたい
という目的なら、焙煎からあまり時間が経っていない豆の方が有利です。
ちなみに、
焙煎後○日なら絶対膨らむ
という決まった数字はありません。
焙煎度や焙煎方法、豆、保存方法でもCO₂の抜け方は変わります。
3|コーヒー粉の量が少ない
意外と見落としやすいのが、
粉の量。
例えば同じドリッパーで、
5gだけ使う場合と、
20g使う場合。
見た目の膨らみ方はかなり違って見えます。
コーヒー粉が多ければ、そのぶんドリッパー内に存在するコーヒー自体の量も増えます。
結果として、
放出されるガスの総量も多くなり、ドーム状の膨らみが大きく見えやすくなります。
逆に少量抽出では、
豆が十分新しくても、
「思ったほどモコモコしない」
ことがあります。
大切なのは、
泡の大きさだけで豆の鮮度を判断しないこと。
1杯なら、自分のレシピに必要な量をきちんと使いましょう。
コーヒー豆の量についてはこちら。
4|浅煎りの豆を使っている
これはかなり大きいです。
モコモコした膨らみを見たいなら、浅煎りより深煎りの方が出やすい傾向があります。
焙煎が進むと、コーヒー豆ではさまざまな熱反応が起こりCO₂が生成されます。
研究でも、焙煎度が進んだ豆では残存CO₂やガス放出量が大きくなる傾向が確認されています。
さらに深煎りは豆の組織が多孔質になりやすく、お湯を加えた際にガスが外へ出やすくなります。
そのため、
深煎り
+
比較的新しい豆
+
挽きたて
の組み合わせは、見た目にも大きなブルームが出やすいです。
浅煎り
より
中深煎り〜深煎り
の方が膨らみを確認しやすい傾向があります。
ただし、
浅煎り=鮮度が悪い
ではありません。
新しい浅煎り豆でも、深煎りほど大きく膨らまないことがあります。
ここを知らないと、
「買ったばかりなのに膨らまない!」
と勘違いしてしまいます。
5|お湯の温度が低い
湯温もブルームの見え方に関係します。
コーヒー豆に含まれるCO₂は、お湯が粉へ触れることで放出されます。
また一般的な物理現象として、
CO₂は水温が高くなるほど水へ溶け込みにくくなります。
そのため、かなり低い温度のお湯よりも、通常のホットコーヒー抽出で使う温度帯のお湯の方が、ガスの放出を確認しやすくなります。
ただし、
100℃なら一番膨らむから熱湯を使えばいい
という話ではありません。
湯温はコーヒー成分の抽出にも影響します。
高温になるほど抽出が進みやすくなるため、泡だけを目的に温度を上げるのはおすすめしません。
まずは、
85〜95℃程度
の範囲から、自分の豆に合わせて調整すると扱いやすいです。
浅煎りなら高め。
深煎りならやや低め。
という調整方法もあります。
重要なのは、
「泡を作るための温度」ではなく「美味しく抽出する温度」を優先すること
です。
6|粉の状態で購入している
コーヒーを粉で買っていませんか?
これも、ブルームが小さくなりやすい理由のひとつです。
豆を挽くと、
コーヒーの表面積が一気に増えます。
すると豆の内部に閉じ込められていたCO₂も外へ抜けやすくなります。
研究でも、コーヒーのCO₂は保存中に徐々に抜け、グラインドするとガス放出が急激に進むことが確認されています。
つまり、
豆のまま保存
↓
飲む直前に挽く
の方が、ドリップする時点までCO₂を残しやすいということです。
豆で購入
↓
豆のまま保存
↓
淹れる直前に挽く
↓
すぐドリップ
ミルを持っているなら、この方法が一番わかりやすいです。
7|スーパーなどで購入した粉を長く保管している
ここも少し注意して考えます。
スーパーのコーヒーだから膨らまない
という意味ではありません。
スーパーにも品質の高いコーヒーはあります。
ただし、ブルームだけを考えた場合、
焙煎日や粉砕日が分からない粉商品
より、
焙煎日が確認できる自家焙煎店の豆
の方が条件を把握しやすいです。
さらに粉の商品は、
焙煎
↓
粉砕
↓
包装
↓
物流
↓
店頭
↓
購入
↓
開封
という間にも時間が経過します。
密閉包装によって品質を保つ工夫はされていますが、
開封後は少しずつ香りやガスが抜けていきます。
そのため、
「とにかくモコモコ膨らませてみたい」
という目的なら、
スーパーの商品を否定するより、
自家焙煎店で焙煎日が分かる深煎り豆を、豆のまま少量購入する
方が成功しやすいです。
コーヒーをモコモコ膨らませる方法
7つの原因を逆に考えれば、答えはかなりシンプルです。
①焙煎日が分かる豆を買う
②中深煎り〜深煎りを選ぶ
③豆の状態で買う
④飲む直前に挽く
⑤必要な粉量をきちんと使う
⑥85〜95℃前後のお湯から試す
⑦最初に少量のお湯で蒸らす
この条件を揃えれば、
ブルームを確認できる可能性はかなり高くなります。
一番おすすめは「自家焙煎店の深煎り豆」
「結局どこでどんな豆を買えばいい?」
という人なら、
僕ならまず、
自家焙煎店の中深煎り〜深煎り
をおすすめします。
理由は、
焙煎したタイミングを確認しやすいから。
さらに、
豆の状態で100〜200g程度
購入すれば、飲み切りやすいです。
通販でも、
- 焙煎日
- 焙煎度
- 発送時期
- 豆・粉の選択
などが明記されているショップがあります。
コーヒー豆通販の選び方はこちら。
蒸らしで膨らませるコツ
良い豆を用意しても、
いきなり大量のお湯を注ぐ必要はありません。
まず、
粉全体が湿るくらいのお湯
をゆっくり注ぎます。
すると、
粉の中からCO₂が出てきて、
むくむくっと膨らむ
のが確認できます。
僕ならまず、
30秒前後
を基準に蒸らします。
ただし30秒は絶対ではありません。
ガスがかなり多い豆なら、少し長く取る方法もあります。
蒸らしのお湯は何g?
ひとつの目安として、
豆量の2〜3倍程度
から試すと扱いやすいです。
例えば、
豆15gなら、
30〜45g程度のお湯。
豆20gなら、
40〜60g程度。
大切なのは、
粉の一部だけではなく、全体を濡らすこと
です。
大きく膨らめば美味しいの?
ここはとても重要です。
大きく膨らむ=美味しい
ではありません。
ブルームは、
豆にCO₂がどのくらい残っているかを見る一つの手がかり
にはなります。
ただし、
コーヒーの美味しさは、
- 豆
- 焙煎
- 挽き目
- 水
- 湯温
- 抽出時間
- レシピ
などで決まります。
泡が大きく膨らんでも抽出が合っていなければ、好みの味にはなりません。
逆に、
ほとんど膨らまなくても美味しいコーヒーはあります。
つまり、
膨らませることを目的にするより、膨らみを豆の状態を見るサインとして楽しむ
くらいがちょうどいいです。
浅煎り好きなら無理に膨らませなくていい
ここも覚えておいてほしいところ。
普段、
浅煎りのフルーティなコーヒーが好き
なら、
モコモコのドームを作るためだけに深煎りへ変える必要はありません。
浅煎りは深煎りと比べ、
泡の見え方が穏やかな場合があります。
それでも、
浅煎りならではの、
- 華やかな香り
- 明るい酸味
- 果実感
を楽しめます。
泡と味は別です。
「膨らまない」だけで豆を捨てない
ドリップして、
「全然膨らまないから古い!」
と捨てるのはもったいないです。
まず飲んでみてください。
香りや味に問題がなく、美味しいなら、
その豆は十分楽しめます。
膨らみはあくまで、
コーヒー豆の状態を判断する一要素
です。
コーヒーが膨らまないときのチェックリスト
□ 焙煎日は分かる?
□ 開封してから長期間経っていない?
□ 粉で購入していない?
□ 豆を挽いてすぐ使っている?
□ 浅煎りではない?
□ 粉量が極端に少なくない?
□ お湯がぬるすぎない?
2〜3個当てはまるなら、
次の一杯で条件を変えてみてください。
コーヒーが膨らまないことについてよくある質問
コーヒーが膨らまない一番の原因は?
よくあるのは、
豆に残っているCO₂が少なくなっていること
です。
焙煎からの日数や保存状態、粉砕後の時間などが影響します。
深煎りの方が膨らむ?
一般的には、深煎りほど大きなブルームを確認しやすい傾向があります。
ただし焙煎条件や保存期間によっても変わります。
浅煎りは膨らまない?
膨らみます。
ただ、深煎りほど大きく見えない場合があります。
粉で買うと膨らまない?
必ずではありません。
ただし豆を挽くとCO₂が抜けやすくなるため、挽いてから時間が経った粉は膨らみが小さくなることがあります。
スーパーのコーヒーは膨らまない?
商品によります。
スーパーだからというより、
焙煎・粉砕からの経過時間や、開封後の保存期間
の影響を考えた方が正確です。
何℃のお湯なら膨らむ?
豆によって変わります。
まず85〜95℃程度から試し、味を見ながら調整するのがおすすめです。
粉は多いほど膨らむ?
粉量が増えれば全体のガス量も増えるため、見た目の膨らみは大きくなりやすいです。
ただし必要以上に粉を増やす必要はありません。
焙煎したてが一番膨らむ?
焙煎直後はCO₂が多く残っているため膨らみやすいですが、ガスが多すぎると抽出しにくい場合もあります。
少し休ませてから使う考え方もあります。
まとめ|膨らませたいなら「新しめ・深煎り・豆のまま」
ハンドドリップでコーヒーが膨らまない理由は、
①常温で長く保存している
②保存期間が長い
③粉量が少ない
④浅煎り
⑤お湯の温度が低い
⑥粉で購入している
⑦購入から使用まで時間が経った粉を使っている
などが考えられます。
そして、
「一度でいいからモコモコに膨らむドリップをやってみたい!」
という人なら、
僕がおすすめするのは、
焙煎日が分かる自家焙煎店の中深煎り〜深煎り豆を、豆の状態で購入すること。
そこから、
飲む直前に挽く。
適量を使う。
85〜95℃程度のお湯で蒸らす。
この条件から試してみてください。
かなり変化を確認しやすくなると思います。
ただし最後に覚えておきたいのは、
膨らむことと、美味しいことはイコールではない
ということ。
モコモコのブルームはハンドドリップの楽しさのひとつ。
でも最終的には、
実際に飲んで美味しいか
を一番大切にしてください。
コーヒー豆の選び方はこちら。
豆量はこちら。
ドリップの泡についてはこちら。
ドリップスケールはこちら。
それでは今日も素敵なコーヒーライフをお過ごしください。
宅飲みコーヒーのとむ(@takunomi_coffee)でした。
Have a nice drip!







