こんにちは、「宅飲みコーヒー」を運営しているとむ(@takunomi_coffee)といいます。
自宅で美味しいコーヒーを楽しむための情報を発信しています。
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そんな疑問を解決します。
今回は、ペーパードリップで蒸らしをする時にコーヒー粉が膨らまない原因を7つ解説します。
(コーヒーを膨らませる方法だけ知りたい場合は、目次から飛ぶことができます。)
蒸らしでコーヒー粉が膨らまない主な原因は、コーヒー豆の鮮度が落ちているからです。
鮮度が落ちたコーヒー豆は、どんな淹れ方をしても膨らむことはありません。
ここで覚えておきたいのは、モコモコ膨らむ泡の正体は炭酸ガスだという点です。
コーヒー豆を焙煎(加熱)して起こる熱反応(メイラード反応)によって炭酸ガスが発生し、時間の経過とともにガスが抜けていきます。
逆に言えば、焙煎したてのコーヒー豆ほど膨らみやすい状態と言えます。
とにかくコーヒーを膨らませてみたい方は、新鮮なコーヒー豆を使うことをオススメします。
「焙煎したてのコーヒー豆が美味しいのであれば、自分で焙煎すれば安上がり」
これは大きな誤解です。
その理由は、初心者が最初から成功するほど焙煎は簡単ではないからです。
コーヒー豆ごとに焙煎のストライクゾーンというポイントが存在し、適切な焙煎アプローチでない限り、膨らむことはありません。
自分で焙煎した豆で飲むコーヒーは格別なものがありますが、膨らむかどうかは別の次元の話です。
まずは、理想の蒸らしどういうものかを知っておきましょう。
コーヒーの蒸らしとは

新鮮なコーヒー粉全体に湯が染み渡ると、粉面がハンバーグ状に膨らみます。
この状態を「蒸らし」と言います。
本来の目的は、コーヒー粉のなかに含まれるガスを抜いて、スムーズに抽出させること。
つまり、美味しいコーヒーには蒸らしが必要不可欠。
そもそもなぜ皆がコーヒー粉を膨らませることにこだわるのでしょう?
それは、蒸らしで膨らむドームの大きさは鮮度のバロメータとされていて、新鮮なコーヒー豆からはクリアで雑味のないコーヒーが作られると認識されているからです。
こうしていつの間にか、蒸らしで膨らむ→鮮度がいい→おいしい、という固定概念が固まっていき、「蒸らしで膨らませないといけない」風潮が生まれたのだと思います。
「お湯の量はどのくらい注げばいいの?」の問いに対しては、サーバーの底が数滴〜薄く底を覆う程度の量が理想です。
次に、蒸らしでよくある失敗例を紹介します。
蒸らしで膨らまない失敗例
蒸らしで膨らまない人に共通点は2つあります。
コーヒー豆が古すぎる場合と、新鮮すぎる場合です。
1.古いと粉面が陥没する

お湯を注ぐと複数の穴があいて陥没してしまうのは、単純にコーヒー粉の鮮度が落ちているのが原因です。
焙煎からしばらく経ってしまうと香りやガスが抜けて膨らみません。
焙煎した直後のコーヒー豆を使うと、ぷくぷく泡が大量に発生します。
焙煎した直後で炭酸ガスが過剰に放出しすぎているからです。
本来ドリッパーについている溝(リブ)とフィルターの隙間から空気が抜けるのですが、コーヒー豆が新鮮すぎると逃し切れないほどのガスが出るので、逃げ場が失われたガスが粉の中を通じてプクッと吹き出し続けてしまうのです。
数日待てばガスの量も落ち着くので、少し冷凍庫で寝かしておきましょう。
焙煎して数日経つと味が落ち着いて来ることが多く、私勝手にその現象を「なじむ」と呼んでいます。
蒸らしでコーヒー粉が膨らまない7つの原因
蒸らしでコーヒーが膨らまない共通点
・豆を常温保存
・保存期間が長い
・粉の量が少ない
・浅煎りすぎる
・お湯の温度が低い
・粉の状態で購入
・市販(スーパー)の豆当てはまる方は、要チェック。
膨らみは鮮度のバロメーターなので、
モコモコさせたい人は頭の片隅に置いておくといいかも😌 pic.twitter.com/7JkKfi6neg— とむ☕️宅飲みコーヒー (@takunomi_coffee) November 7, 2020
①自宅での保存期間が長い
冒頭にあるように、コーヒーが膨らまない一番多い原因は、焙煎したコーヒー豆が古くなり劣化しているからです。
焙煎されたコーヒー豆は1ヶ月は平気で保存できると思う人が多いかもしれませんが、大きな誤解です。
個人的に言わせてもらうなら、通常がコーヒー豆の賞味期限は焙煎されてから常温保存で二週間が限度です。
冷凍保存で密閉容器に入れていれば2ヶ月は大丈夫ですが、コーヒー豆の量に関わらず冷凍庫で保存するのがおススメです。
コーヒー豆専門店で購入する場合は、「買った日」ではなく「焙煎した日」をしっかりチェックしておくクセをつけておきましょう。
②焙煎度が浅煎りすぎる
膨らむ泡の正体「炭酸ガス」は、焙煎が深くなるほど多く発生します。
浅煎りすぎると炭酸ガスが少ないため、新鮮な状態でも膨らまないことが稀にあります。
味の好みによりますが、中〜深煎り豆を選ぶのがおすすめです。
浅煎りと深煎りの違いについて簡単に知りたい方はコチラへどうぞ▼

③お湯の温度が低すぎる
注ぐお湯の温度が低すぎると、蒸らしが十分にできません。
逆に電気ポットから直接熱湯で注ぐ人がいますが、高温すぎると炭酸ガスが一気に出てしまうのでこれもダメです!
おすすめは80〜85度!
抽出する理想の温度は豆の煎り具合によりますが、このあたりの温度であればどの焙煎度にも向いている抽出温度です。
しっかり温度を管理したい場合は、温度計で測ってから蒸らしを行いましょう。
▼抽出温度を管理しながら細口で注ぐことのできるケトル、私も使ってますがこれは買ってよかった器具のひとつです。

④市販のコーヒー豆を使用している
コーヒー豆をスーパーやチェーン店で購入していませんか?
市販のコーヒー粉は、店頭に並んでいる時点で鮮度が落ちている可能性があります。
チェーン店は、大きな焙煎工場で大量焙煎したものをパッキングして各店舗に配送されるので、どうしても陳列棚にたどり着くまでに時間がかかってしまいます。
コスパ良く新鮮なコーヒー豆を手に入れたい方は、コーヒー豆専門通販で購入するのがおすすめです。

⑤粉の状態で購入している
コーヒー粉が膨らまない人の共通点に、豆ではなく粉で買ってしまうことが挙げられます。
コーヒー粉にしてしまうと、空気に触れる表面積が豆の状態より数百倍も多くなり、酸化スピードが早くなるからです。
安くてもいいので、コーヒーミルを用意して、抽出する直前に挽くのがオススメです。
⑥部屋で常温保存している
コーヒー豆を購入した後、密閉容器に入れて保管していますか?
常温保存しているのなら、いますぐ冷凍庫に保管しましょう。
なぜならコーヒー豆の鮮度の大敵は湿気と酸素だからです。
ビニール袋に入れておくのではなくジップロックやキャニスター等で密閉して保管しておくことが大事です。
⑦コーヒー粉の量が少ない
コーヒー粉の量が一人分より2人分のほうが蒸らしで膨らみやすいです。
コーヒー粉から放出される炭酸ガス(モコモコの正体)の上限は一定で決まっているので、使用するコーヒー粉の量が多ければ多いほど膨らみやすくなります。
蒸らしで膨らまないコーヒーはまずい?
膨らまないのはまずいコーヒー!
とは完全には言い切れません。
東京のある喫茶店「カフェド・ランブル」では、10年以上保管・熟成させた「オールドコーヒー」を楽しめます。
なんだ、新鮮じゃなくても美味しいんじゃん。
そう思う方もいますが、大きな誤解をしています。
熟成コーヒーというのは、定温倉庫で湿度も徹底的に管理されたからこそ実現できるもの。
一般家庭で熟成させようとしても、上手にはできません。
蒸らしでコーヒーを膨らませるたった一つの方法
手っ取り早く蒸らしでコーヒーを膨らませたいなら、新鮮なコーヒー豆を買いましょう。
新鮮なコーヒー豆とは、焙煎して1週間程度のコーヒー豆のこと。
早い話、自家焙煎のコーヒー屋さんで購入してください。
可能であれば、コーヒーは粉ではなく豆の状態で購入されることをおすすめします。
粉にすると豆と比べて酸化スピードが速いです。
どんな保管方法でも劣化が上回るので、抽出する直前に挽くようにしましょう。
これを聞いて、正直「めんどくさいなあ」と思うかもしれません。
でも、美味しいコーヒーを飲むにはこの一手間が欠かせないんです。
カル●ィやス●バのコーヒー豆に買いに行く人が多いですが、チェーン店のコーヒー豆は鮮度が落ちている可能性が高いのです。
なぜなら大型焙煎工場で焙煎、包装してから各店舗に配送しているから。
「お店を探すのが面倒」という方は
確実にコーヒー粉を膨らませたいのなら通販サイトで注文するのがオススメです。
自家焙煎のコーヒー豆通販サイトでは「受注後焙煎」方式を取っているので、いつでも新鮮なコーヒー豆を手に入れることができます。
タイプ | 焙煎してから到着まで |
---|---|
フランチャイズ(FC) | 焙煎数週間後に陳列 |
オンライン通販(EC) | 焙煎2〜4日後に到着 |
そんな方には「初回限定お試しコーヒー豆セット」がおすすめです。

・通常価格よりも割引価格で手に入る
・受注後焙煎で鮮度が保証
・ポスト投函なので再配達要らず
それでもコーヒーが膨らまない方へ
新鮮な豆=焙煎したての豆と言いましたが、正しく焙煎されていることが前提なので、焙煎したてなのに膨らまない(萎んでしまう)のは焙煎がうまくいっていないか豆自体の品質を疑った方がいいかもしれません。
宣伝にはなってしまいますが、私のお店では高品質なスペシャルティコーヒー豆を扱っていますので、受注後焙煎でいつでももこもこ新鮮な状態でお届けできます。
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それでは今日も素敵なコーヒーライフをお過ごしください。
宅飲みコーヒーのとむ(@takunomi_coffee)でした。
Have a nice drip!